++　pickの独善的戯言　++

10月26日(水) 『警視庁公安部・青山望(巨悪利権)』濱嘉之著

濱嘉之著『警視庁公安部・青山望(機密漏洩)』を読み終えた
長崎県北部、北松浦半島にある平戸島の塩俵断崖に高速艇漂着する
船内には射殺された遺体の中に中国人と断定できる人間がいたことから、
長崎県警は警察庁警備局に連絡を入れ連携をはかる
難破船内の鑑識調査した結果、
遺留指紋の中に前歴のある[袁劉]という34歳の男の物だった
国籍は中国だが岡広組極東一家の構成員にだった

そんな中、琵琶湖で射殺死体が発見されるという事件が起こる
捜査から被害者の身元が沖縄県宮古島市在住で
一級船舶の免許の持ち主とわかる
他の一人は、元岡広組系関根組準幹部で覚せい剤と脅迫の犯罪歴がある人物だ

一方、大津市にあるジャパンレーヨンの技術者が、
特許申請したばかりの逆浸透膜のデータを持ち出し、
失踪しているという情報が伝わる。
ジャパンレーヨン側は情報漏洩の被害届を出したい意向だという
その失踪者も殺害されていた

警察庁の田川理事官の意を受けた平川担当官が
[青山]に難破船の遺留指紋が[袁劉]のものだと情報を流す

[青山]は麻布署管内で発生した外国人同士による
覚せい剤絡みの傷害事件のバックグラウンド捜査をしていた
シャブに絡むアフリカ系、チャイニーズマフィアの
香港ルートと東北ルートの確執を調査してた

[青山]は新宿署の[藤中]に、新宿の龍華会関係の情報と
極東一家構成員になっている[袁劉]の情報をとる
　
浅草警察署の[大和田]には中国と極東一家から、
岡広組No3の[清水]が絡んでないか
都内で発生している事件の相互のつながりを依頼する

築地警察署の[龍]には汚職疑惑の捜査に取り組み始めていたので
国会議員の関係で知りたいことがあると連絡を入れる

今回も同期の４人が情報を共有し事件に望む
青山　望(麻布警察署警備課長)、藤中克範(新宿警察署刑事課長)
龍　一彦(築地警察署刑事課長)、大和田博(浅草警察署刑事組対課長)
この小説はシリーズなので読む順番は重要かも

今日から濱嘉之著『警視庁公安部・青山望(巨悪利権)』を読み始める
本書は警視庁公安部シリーズ5作目だ
前作で集めた情報を駆使して事件解決に望むのだろう

No.4378